それからのりこは2つの取り組みをどうにか勝ち抜き
授乳休憩で一旦境内にあるベビーベッドが大量に置かれた授乳室で
冬に生まれた一人娘に授乳を済ませ、取り組み表に目をやった
するとのりこは一瞬目を疑った
次の対戦相手はいつもいっしょに買い物に行ったり、相撲の練習をしたりして
仲の良いママ友の恵子だった
この相撲大会は勝ち星がおなじくらいの母親同士が一人10場所対戦して
その勝ち数で横綱が決まるのだが恵子も自分も全勝ということに喜びつつも
のりこはなにやら複雑な気持ちに複雑な気持ちになった
普段から仲良くしている者同士で戦わねばならないという
なんともやりにくい状況なのだから無理もない
しかし、すぐに仲が良いから負けたくないという
女特有のライバル心がメラメラ湧き上がってきた
そして名前が呼ばれのりこと恵子の4番目の取り組みが始まった
のりこも恵子も普段の仲のいい二人ではなく
終始にらみ合って土俵に上がった
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