2011年10月27日木曜日

町の女相撲大会

地区対抗の大会が3日前に迫ったある日
小枝子がいつものように土俵に向かうと
いつもより多くの女が土俵に集まっていた
そしていつもの白とは違う
青、黒、緑の三色のまわしが準備されていた


「今日は地区内で個人戦の大会をやるわよ
今年の地区内の横綱を決めるの
だから
普段は別で練習してる20代の部の人と40代の部の人も来ているの
40代の部はみんな引退しちゃったから二人しかいないけどね」


いつもと違う青いまわしを締めたリーダー格のたみ子が説明した

小枝子も服を脱ぎ
青のまわしを締め込んで
ウォーミングアップを行い
取り組みに備えた

町の女相撲大会

二人の若い母親は湯船でがっぷり組み合い相撲をとっていた

どちらも娘の前なので負ける姿は見せたくはない

どちらかが体を揺らして仕掛けると
どちらかが応じ
そして力を比べあい押し合うという均衡

両方の女の下の毛が水面すれすれに触れ ながら押し合い

がっちりと触れ合う乳房と乳房がおしつぶれるなか

ゆり子が隙をみて投げをしかけ

経験の長さを示すかのように
小枝子の体を水面に沈めた

そして
小枝子に手を差し伸べ
湯船の土俵から引き上げ

「やっぱりお相撲って面白いわね」
と切り出し

二人の娘が見守る湯船に戻り
元のように談笑を楽しんだあと
4人は風呂場をあとにしたのだった

小枝子は翌日から次はゆり子に勝とうと今までに増して激しい稽古に励むのだった

2011年10月26日水曜日

町内女相撲大会

ある日、家のお風呂が壊れた
小枝子は仕方なく娘を連れていつも相撲の練習でいく銭湯に行った

行って服を脱ぎ
娘と湯船に使っていると
娘と同じ保育園に娘を預ける石塚ゆり子とたまたま出会った
「あらこんにちは」
「まあ石塚さん
こんなとこで会うなんて
奇遇ね」
と挨拶をかわし

娘はゆり子の娘のまいちゃんと
「うちのママ最近お相撲始めたの」
「うちのママは前から行ってるよ」

小枝子たちのママさん相撲の話を始めた

そしてしばらくして
二人の娘はそれぞれの母親に
「ねえママ、まいちゃんのママとどっちが強いの」
「今やってみてよ」
と話し出し

小枝子とゆり子は
最初は渋々ながら
浴槽の土俵で相対することになった

2011年10月24日月曜日

町内女相撲大会

まわしをしめ終えると
リーダー格の女が
「うちの地区はお相撲に詳しい人がいないというのもあるけど実戦、実戦、とにかく実戦で練習していくから
ここでやるのはほとんど
申し合いという
勝ち抜き戦のような試合形式の練習よ」
と説明した

数分後

皆が体操など思い思いの準備運動を終え
いよいよ練習が始まった
小枝子も
リーダー格の女や他の三人と何度もがっぷり胸を合わせるなどして
何番も申し合いに興じた

最初は裸で女同士が相撲をとることに恥じらいを感じていた小枝子も
勝ったり負けたりしながら何番もとっていくうちにすっかり相撲の魅力にとりつかれて行った

そして練習が終わり
地区の女4人と町の銭湯に向かった

銭湯で体についた土や汗を洗い流し
湯船で他の女たちといろいろ語らっていると
今日小枝子と何番も申し合い
互角な勝ち負けだった小柄な女が立ち上がり
「ここのお風呂は
町内の婦人会でお相撲が盛んだからか
底に土俵が書いてて
湯船の壁はクッションが強いてあるからお風呂でもお相撲の練習ができるの
試しに私と一番どう」
と誘われ
小枝子は恥じらいながらも誘われるがままに一番取ってみた

この銭湯ではよくある光景のようだ
全裸の女と女が湯船でがっぷり力比べを するという光景は

小枝子はこの一番は押し出しで負けたが

なんとしても
この女には負けたくないと感じ
小枝子はまた少しずつ相撲にはまっていった

今回小枝子の相手になった女は後に小枝子となんだかんだで張り合っていく
沖本夏子であった

2011年10月23日日曜日

町の女相撲大会

女はとあるベッドタウンの住宅街に嫁ぎ
子を産み
嫁いでから5年の歳月が過ぎ
30歳を迎えた年の秋
同居する義理の母から部屋に呼ばれた

「小枝子さん
毎年町内の祭りで女相撲大会があるの知ってるわよね
町の30歳以上の女たちが地区対抗で団体戦をする大会なんだけど
今年は私達の東地区のチームが少ないの
あなた出てくれない」
と頼まれた
小枝子は最初は渋ったが
義理の母の熱心な頼みに
最後はとうとう首をたてにふり承諾してしまった

数日後
小枝子たち東地区のチームの練習が始まった
夜になると
地区の女たちが町の公園に集まっていた

小枝子も集合時間にジャージ姿で行ってみると
他の4人の女は裸に白いまわし姿で集まっていた

あるリーダー格らしき女が話かけてきた
「あなたが今年から入る小枝子さんね
話は箕山さんから聞いてるわ
あなたのまわしはそこにあるからあなたも私達と同じ格好に着替えなさい」

小枝子は裸になるということに戸惑いを覚えたが
女たちに教えられるがままに服を脱ぎまわしを身に纏った