2009年2月27日金曜日

夜の祭り 1

5月の満月の日の夜になると、とある神社には子供を産んで3年以内の若い母親たちがあつまってくる。
子供の健やかな健康を祈願する相撲大会に参加する女たちだ

この地域では子供の変わりに若い母親達が相撲を奉納する習わしになっている

集まったおんなたちは先ず宮舎で酒を酌み交わし宴を行ったあと

服を脱ぎ捨て、純白のマワシを締めこむと

とたんにひきしまった空気に変わる

この相撲大会で優勝した母親の子供は将来、大成すると信じられているのだ

かくしてマワシを締め込んだ女たちは

土俵へと向い自らの番を待つのである