2024年4月21日日曜日

ママさん相撲クラブの日常 黒田かすみ 32歳 子供2人

裸で全身から風を感じる開放感
対戦相手の女と組み合ったときに感じる
相手の女の滾るような体温と汗

相手の女を組みいなして
取り組みに勝ったときの達成感

そんな感覚に魅了され
ママさん相撲の土俵に足を踏み入れて5年の月日が流れた

練習のない日
子供たちも学校や保育園で家にいない時間
パン  パン   パーーン 
力強くも鈍い音が家に響く
かすみはママさん相撲を始めてから
家の一室に据え付けたサンドバッグに
真っ裸で向き合い

一発一発張り手を撃ち込む

組み相撲を得意とするかすみも
始めたばかりのころは
激しい張り手の欧州に苦しめられ

いつしか
かすみも激しい張り手が飛び交う
ママさん相撲で勝ち抜くための手段として張り手を研究し
張り手をより多く用いるようになった

もともとは
少子化対策で国が給付金を支給する条件下で美容効果のあるスポーツとして始まった
ママさん相撲

始まった当初は
交流会としての側面が強く
大会などで勝ち負けを競う側面はあっても
投げ技を弾みで出してしまう程度だったが

少子化対策効果に着目した
国や自治体や企業がスポンサーにつき

普及奨励のために
参加度合いや競技成績に応じた割増の給付金や
取り組みごとの懸賞金などを出すようになり

専業主婦同士の社交的スポーツから
専業主婦として子供を育て家庭を守る女たち同士による
激しい格闘技に様変わりしていった

ママさん相撲の代名詞とも言える張り手
立ち会い後に組み合う前に
より自分に優位な位置取りで
相手と組み合うため

相手のバランスを崩すため

相手の戦意を削ぐため

張り手は
広く用いられるようになった
 



かすみの所属する生駒クラブの練習の日

かすみは
子供を小学校に送り出し
保育園に送り届けると

練習場所の山の上の公民館に向かった

この中の土俵にクラブメンバーで集まって
ママさん相撲の練習を行う

女たちが各々に
服を脱ぎ

ママさん相撲専用に開発された
バックルを締め込むだけで着用できる廻しを履きこみ
腰とタテミツの調整ベルトを自分の身体に合わせて締め上げ

静かで荘厳な空気の中、練習の準備をした

参加の8人全員で四股を踏み
それからすり足などのウォーミングアップを行うと

練習の中心メニューの
申し合いが始まった

取り組みをする2人の女たちが土俵に入り
そのまわりを取り組みの番を待つ女たちが 取り囲んで見守る

この時間になると
同じクラブの仲間同士でも
互いへの対抗心や野心で

熱くなることが多い練習メニューだ

クラブ内での相撲ではあるが
同じクラブのメンバー同士は
団体戦メンバー5人そして
勝ち進んだときの休憩交代要因の序列を争うライバルでもあり

また大会の個人戦で
同じクラブ同士で対戦することも当然ある

また
団体戦メンバーに入ると給付金が増額されたりといった優遇もある

大会の取り組みだけでなく
こういった練習の仲間うちでの取り組み内容も加味して
団体戦メンバー5人が決まる
そして、団体戦トーナメントが進むにつれて
疲れてきたメンバーとの交代で出やすい
順番も決まる


クラブ内での序列が決まる勝負の時間のひとつで
また取り組みを通して強くなっていくのに欠かせない時間のひとつがこの申し合いなのだ

こうした 
申し合いのマッチメークや
メンバーの選出などを
クラブマスターと呼ばれる役職につく
倉野なおこが決めている

まずは、クラブに入って2ヶ月ほどの歴が浅い若い、石原あいと倉本ほのかの取り組みから
申し合いは始まった



最初の取り組みは



若い10代のような肌ツヤの裸体にまわし1枚の姿で
おわんのようなまだ育ち盛りの乳房を互いに正対させ合い
手をついた仕切りせん越しに強い眼差しを交わし合い

同じ日に入会し
普段は仲が良い2人も
 取り組みでの対戦となるとむき出しの激しい闘志をお互いにぶつけ合う

取り組みが始まった

1発  2発と肩などに
覚えたての張り手を牽制しあうように
打ち込み合い

互いに揺さぶりあい

そこから


あいがよろめいたところに
ほのかが組み付き
あいの廻しの両腰を掴み

押し出しを狙う
組み付かれたあいも
ややバランスを崩しながらも
胸を合わせて組み止めるように受け止め
身体をよじらせながら粘る

ほのかはさらに胸を被せるように被りより

被せられたあいも踏ん張ってつま先立ちのようになって胸をかぶせかえして
被りより
また
足を動かして反転をしかけて逆転を狙う

最後は正面からの力比べのような組み合いのすえ

上手投げであいが逆転勝ちし

勝ったあいは

なおこの指名した
序列が近い別のメンバーと取り組みを
と行なう

 今日、ほのかに勝利して
先輩に挑戦していく権利を得たあいは
果敢に先輩メンバーに力と技の限りを駆使して挑んでいくも

あいは経験の差で
辛くも敗れ

その勝ったメンバーは

別のメンバーとの取り組みに臨み

という流れで

申し合いと言う名の
クラブ内の内なる対決が続く

クラブ内の序列が下から順番に指名され
しばらくは
同じような順番で
同じような相手との対戦が続く場合が多く
よく対戦が続く同士は
互いにライバルとして意識し合い
競い合うようになる

そして
何度も同じ相手への連敗が続いていたりすると

順番が入れ替わったり
挙句は
団体戦レギュラーなどを奪われてしまう形になるようなこともある

そういう訳なので
クラブのメンバー同士で挑戦し合う
「申し合い」などの時間は
互いの激しい野心と競争意識が交錯する時間になっている

いよいよ、かすみが取り組みに指名された
クラブの後輩の石館あきの挑戦を受ける形になった

あきは
最近、クラブ内の序列をあげて
団体戦メンバー入りした入会2年目の期待の若手で
クラブ内での自分の序列を上げよう奮闘している

そんな勢いに乗る
あき

そんな後輩の挑戦を退けて
さらに高みをめざしたい 
かすみ
の対決の構図だ

あきは
さっきまでの2戦を連勝してきた
疲れもなんのその
取り組み序盤から

激しい突っ張りなどを交えて
かすみを責め立てる

かすみも
張り返して

あきの出方をうかがう流れから

あきは
かすみのまわしを掴んで左右に動き回って
揺さぶりをかけるが


かすみは大きな胸を密着させて組み合いに持ち込み

自分の体温を合わせ込むことであきの体温を上昇させ

あきのスタミナの組み合いながら削りこみ

土俵外に押し出して

どうにか
先輩としての貫禄を保ったかすみが勝利し
次の取り組みは

かすみと同じ日に入会して
ライバルとして競い続けている
日岡まなみとの対戦を迎えた

このところまなみとは
練習でも大会の個人戦でも部が悪く
続けて敗れていて

ついに今日は序列が
まなみより下のところになり
悔しい思いをしているかすみは

冒頭から
激しくぶちかまし合い

渾身の張り手を方やみぞおちや頬に打ち込み

まなみも負けず強い張り手を頬やみぞおちに返す

そして
身体を密着させての正面から組み合いになだれ込むと

互いに負けたくない意地と意地をぶつかり合わせる

組み合いながら
左右に身体をくねらせてタイミングを探りあい
執念で
かすみは見つけた隙間を逃さずに足をかけて
執念でまなみを土俵に叩きつけて

連敗に終止符をうつことができた


まなみとは
入りたての頃の「申し合い」の
最初の取り組みでの対戦から
始まり
レギュラー当落選上の競い合いなど
常に近い順位で肌を合わせて競い合う間柄であり続けている

それ故に互いにレギュラーの確固たる地位に就いた今でも
練習だろうが、個人戦などの対戦であろうと
互いに負けたくないと強く思い合って
対戦に臨む間柄であり続けている 


そして、因縁の対戦を終えると
クラブマスターにして、大将の座にも座り続ける
倉野なおことの対戦を迎えた

3年先輩のなおこは

かすみの攻めを軽くいなして
土俵に転がして格の違いを見せつけた

ようやくたまに勝てるぐらいには
なったのだが
それでもこの先輩にはなかなか
勝てないことをかすみはもどかしく感じ
土俵に両拳を叩きつけた


そしてこの取組みのあとは
なおこに挑みたい若いメンバーたちが
大挙としてなおこを取り囲んで
なおこはその中から指名して

なおこと、その若いメンバーによる
取り組みが始まる

この時
申し合いを希望して
なおこや上位陣を囲んでいくメンバーは
石館あきなど
主にレギュラー当落選上のメンバーが行くことが多い

なおこや上位陣に積極的に挑んで
他のライバルたちよりも自分の方が気持ちが強いことをアピールし

また
上位陣との対戦で
様々なことを学び自分の糧にすることを目的にしている

また
挑戦を受けるなおこや上位陣も
連続して何番も取ることで

勝ち抜き形式の団体戦で何番もとれるスタミナを養う機会にしている

なおこは六番ほど
若手たちと対戦し
どれも難なく若手たちを退けて
土俵から下がって

そのまましばらく
申し合いの制限時間まで

当落選上の若手たち同士の取り組みが
互いにレギュラーへの思いをぶつけ合うかのように
激しい取り組みを何番も行う

そのあと水分を補給するなどした後
最後は
みんなでムカデのように連なってすり足を
したあとクールダウンの体操をして
練習は終わった

こうしたクラブ内での激しい競争で
生駒クラブは奈良県内の目立たない存在から
若草クラブや御所クラブと並び立つ存在になり
時折
個人戦だけでなく
団体戦でも全国大会に顔を出すまでに力をつけてきた

また
かすみ自身もこういった環境で力をつけて
個人でも全国大会を狙えるまでになった


練習の翌日
回復を早めるために家の近くを少しジョギングしてから

体のケアも兼ねて
大阪の難波のエステに行くことが
かすみの定番パターンになっている

ここで
身体の疲れを取りつつ
肌のコンディションを整える

女同士の世界とはいえ
お互い裸を見合うことになるので
少しでも美しく見られたいという女心から
エステを習慣にする
ママさん相撲クラブのメンバーも多く

このエステで
大阪など他のクラブのママさん相撲クラブの知り合いに
出くわすこともあるが

こういった習慣も含めて

ママさん相撲をすると美しくなれるという
定説を生み出し

また
夫からの夜の誘いも増えて


子供がたくさん産まれやすくなるという
流れが産まれつつある

これに国や自治体が喜んで
給付金などを上乗せするという流れに繋がっている


そして
土曜日

かすみたち生駒クラブのメンバーは
かねてより親交のある京都の山城クラブとの
合同練習

午前中は団体戦形式の練習試合の
あと
午後は両クラブ入りまぜて
個人戦トーナメント
という内容で
2クラブ合同で大会の日の動きを模した練習
という内容で予定されている

大会が遠のくと
自分たちのクラブ内での対戦ばかりになり
試合での対応力が鈍ることがあるので
こういった合同練習や 
自分たちのクラブ若しくは他のクラブが企画して開催する
小規模な大会に参加するなどし

様々な相手と対戦することで
対応力を鈍らせないために

こういったことが時折 活動内容に入ってくる

そうして始まった団体戦1試合目
激しいレギュラー争いのなかで
この試合の先鋒を勝ち取った
赤木たえこが
相手チームの先鋒と鬼気迫る張り合いからの
組み合いに敗れ

勢いに乗りレギュラーに定着しつつある次鋒の石館あき
同じ相手に年季の違いを見せつけられるような内容で
上手く交わされるように土俵に転がされ

相手の先鋒が鬼気迫る2人抜きを繰り広げる中で
この試合の中堅に名を連ねるかすみに出番が回ってきた

かすみは
相手の消耗に漬け込むかのように
体を密着させて
身体を左右にくねらせながら
持久戦に持ち込み

相手の力が抜けてきたところで
寄り倒して


次の相手次鋒との取り組みも
どうにか意地の押し出しで勝利をもぎ取るも

次の相手中堅との中堅同士の対戦では
これまでの2戦の疲れもあって

力比べの末土俵際で粘るも力尽き
土俵を割って

ライバルにしてこの試合の副将に座る日岡まなみにあとを託す形になった

まなみは
レスリングのように相手の下から潜り込んで組み付き

相手の足を取ってこかして
勝利した
 
チームメイトなので
自分が勝てなかった相手をまなみが
倒してくれたことは
喜ぶべきなのだろうが

かすみは
ライバルに先を越されたことへの
嫉妬心と 
まなみへの対抗心が
より一層強まった

そして
まなみは相手方の大将との1戦に臨む

相手は全国大会に
個人でも常連のように出場する実力者で

それを相手にまなみは奮戦するも
あと一歩及ばず
土俵の外に押し出され


大将に座る
倉野なおこ
相手方大将
久堀なつこ
という
大将同士の決戦に
この団体戦の決着が委ねられた

 序盤から激しく張り手を突き合って牽制しあい

なおこは
なつみの後ろ廻しをガッチリ掴み
なつみはなおこの前みつをガッチリ掴む形で組み合いになった

なつみは
暴れ牛のように左右に動き回ってる
なおこを振り回し

なおこは堪えて
なつみの廻しを抑え込む

大将同士の肌と肌を合わせる意地と意地のぶつかり合いは

しばらく膠着状態に入ったが

それから
なおこが 意地で押し勝って
なつみを押し出すで決着し

団体戦1戦目は
生駒クラブが勝つ形で終わった

それでも
ミーティングではなおこの厳しい言葉がひしひし響いた

そして団体戦練習試合2戦目
倉本ほのかと石原あいがそれぞれ先鋒と次鋒に入り
そして
たえこと日頃から激しいレギュラー争いを繰り広げる
片山ゆうこが中堅に入り

かすみのライバル日岡まなみが副将

そして
大将には
かすみが抜擢され

赤木たえこと石館あき
は 
2戦目はメンバーを外され
自らも外れたなおこの横に座り見守る


なおこは

入会1年目のメンバーがつけることになっている白いリボンを髪に結びつけるあいとほのかを近くに呼んで
言葉をかけた
「今回は相手の先鋒と次鋒もあなたたちと同じような時期に始めたぐらいの2人を出してもらってるの
おちついて
今まで教えたことをその通りにやっておいで」

話を聞くと
初めての団体戦に緊張していた
あいとほのかは闘志みなぎらせて
控えの席に向かった

そして
あい と ほのかにとって

初めての団体戦が始まった

相手も陣容をガラリと変えて
若い5人を送り込んできた

先鋒のあいが
土俵に入る

相手の先鋒もあいやほのかと同じように
髪に白いリボンを結びつけて土俵に上がってきた

あいと同じくらい
若さを感じさせる風貌の女が
あいと正対した位置の仕切り線に出てきた


立ち会いから
ぶちかまし合うと

2人は烈火のごとく激しい張り手を打ち合った
そして互いの両手を脇で挟み込ようなかたちになり1度胸を合わせて組み合うと

そのまま
左右にぐいぐいと揺れながら組み合う形となり
若い2人の身体は
土俵際付近で

踊り回るように動きまわり

相手を押し出すタイミングをうかがいあう


相手の山城の選手が
あいの身体を突き放し

また
張り手を繰り出すと

あいの身体は土俵上に崩れ落ちた

敗れたあいは涙をながし

ほのかはあいを抱き寄せて慰めてから

土俵にはいった

土俵には
先ほどあいを倒した白いリボン若い山城の
橘あいか

ほのかとあいかの
1戦は

ほのかが低く組みかかり

あいかの足をとって転がす形で
勝負がついた

敗れたあいかは
ほのかを激しく睨みつけながら

土俵の外に出て

ほのかの勝ち名乗りを見つめた

そして
2人目の 今川ひろこ
ほのかの対戦になった
髪を白のリボンで結んだ両者は土俵に入り

合図とともに組み合った

胸を合わせて
互いに攻防入れ替わりながら
仕掛けるタイミングを探り合い

左右にぐいぐい動きながらチャンスを探り合い

最後は意地と意地の我慢比べの末

ほのかが
ひろこを土俵にたたきつけ
山城クラブの中堅
紺谷まさこに挑戦する形になったが

ここまで2戦の疲労もあり力及ばず土俵に倒されたものの

あいとほのかの取り組みに奮起したゆうこが
3戦連勝し

またしても
生駒クラブの勝利に終わり

たえことのレギュラー争いをぎゃくてんすふような形になり

午前の団体戦が終わり午後の個人戦のトーナメント表が張り出された
概ね 生駒クラブメンバーと山城クラブが当たるようにトーナメント表が組まれた

また
入って2ヶ月の
あい、ほのかはそれぞれあいか、ひろこと
トーナメントの最初の2枠で対戦するように組まれた

午後のトーナメントでは
あいもほのかも 1回戦でほぼ同期の山城クラブの2人に敗れ

山城クラブの同期対決をやられてしまったことを悔しがり

山城クラブの新人同士の対決は
激しい張り手の打ち合いからの
身内同士なのかと目を疑うほど
激しいものになり
ひろこが勝利を収め
先輩たちへの挑戦権を勝ち取った形になった

かすみは
ライバル視するまなみを意識しながら何個か勝ち上がったところで

おなじ生駒クラブのゆうこの挑戦を受けるも
レギュラー奪取に燃えるゆうこの執念の突き押しの前に敗れ
 決勝はかすみのライバル まなみと
山城クラブ 期待の若手 生田ともこの対決になった

場内全体から歓声がわきおこるなか
両クラブの意地と意地のぶつかり合う対戦は

経験で上回るまなみを
ともこがねじ伏せるような形で

ともこが制した


色々あった練習試合だったが
自分もうかうかしては居られないと
かすみは気を引き締めて
帰りの車のハンドルを握り
帰路に着いた


それから
かすみも
他のメンバーたちの成長に危機感を感じつつ
より生駒クラブを強くしたいと願い

練習のない日も
自宅などに
あき、あい、ほのかなど
若いメンバーを招いて
個人練習をやったり

若草クラブや大阪の古市クラブなど他のクラブの知り合いと
個人練習を積極的に行い

迎えた
大きな大会の初戦

午前の団体戦

まわし姿のかすみは
前まわしにつけた
生駒の文字の入った
ゼッケンを整え

応援に来た子供たち二人を抱きしめてから
土俵に入った

この団体戦の初戦は
なおこの後ろの副将の位置を任されて
相撲を取る


ママさん相撲の土俵にあがる女たちは
今日も家庭をまもり
我が子を守り育て

その矜恃を競い合うように鍛え合いながら
土俵に上がり続ける




2024年3月24日日曜日

中園まみ 32歳 子供2人

とある日曜日の夕暮れ前の体育館
まみは裸に廻しのみを締め込んだ姿で
「ママさん」相撲という
主婦スポーツの大きな大会の準決勝の土俵に上がった

勝てば全国大会の出場という
大1番の土俵

土俵の向こうに立つ
対戦相手は
午前中の団体戦を同じチームで共に闘った
板野くるみ
午前の団体戦で共に戦った仲間と
個人戦での全国大会出場をかけて相対する

同じ「鳴門」の文字が入ったゼッケンの文字が入った者同士が
向き合う時
午前は共に力を合わせてチームの勝利のために力を合わせた同士で
午後は敵同士として相対するということを
何度経験しても
まみは勝負の世界の無情さを感じる
そして
同時に
「鳴門相撲クラブ」内の
団体メンバー争いなどのライバルである
同じクラブの
入会も年齢も近いともみとの対戦には燃えるものを感じる


まみは
この「ママさん相撲」を始めて
約3年が経つ

こういった
「ママさん相撲」
「ママさんバレー」
のように広まった背景には

政府は少子化対策の政策として
妊娠した、あるいは子供が居る女性に
対しては
子育ての負担を少なくして
より多くの子供を産み育てやすくするために

それまでの仕事の月収の9割
もしくは月25万円を
子育て給付金として
その女性に毎月給付する制作を開始し

新たに妊娠などした際は
出産に関する費用の給付など

手厚い給付金政策を始めた

これにより、巷には専業主婦となった女性が
増加し

また
様々な自動化家電やサービス充実により

余った時間で
幅広く新たな仲間や刺激を求める専業主婦たちの間で
スポーツなどの様々なサークル活動の
ようなものが
主婦スポーツなどが盛んになり

その中に
美容とエクササイズ目的の
「相撲」
も、そういった主婦スポーツの1つとして
広まった
この敢えて裸でとる「相撲」は
とある医学博士が
裸で肌と肌を触れ合わせることや
敢えて裸を衆目に晒すことなど
による美容健康効果があることを発見し

また、会議室程度のスペースがあれば
あとはマワシやフンドシなど用意する
だけでできる手軽さ
そして
専業主婦として生活することを通して
人前で裸になることに以前ほど抵抗を抱かなくなった
これらのことが相まって
この主婦たちの「相撲」は
ママさんスポーツとして広まりを見せ
各都道府県に
「ママさん相撲クラブ」
が次々発足していくほどの盛り上がりをみせている

また、この「相撲 」に興じる主婦たちが
新たに妊娠出産に至る確率が
ほかのママさんスポーツに比べても高い部類
にあったことから

政府もより
この
「ママさん相撲」
を普及させようと

競技者登録した女性には
段位などに応じた割増給付金や
取り組みごとの懸賞金
優勝賞金を出すことを始め

自動車メーカーなど

大企業もスポンサーに着くようになり
賞金などの内容も充実して行き

収入を増やしたい女性などの
参加も増えていき

ママさんスポーツの代表的な種目のひとつとなった

取り組みの内容も
最初の頃は
がっぷりと胸と胸を合わせて組み合って押し合う力比べが主流な
形だったものが

女性たちの隠れた闘争欲求や
勝利への探究心も相まって

投げ技が徐々に増え

低く相手の下に潜り込んだり
いぞリのような
アクロバティックな取り組みが増えたり

賞金目当てに参加する
なりあがり目的の女性の増加により
ルールが改定され
張り手が解禁されてからは
張り手の用いられる頻度が増え

張り手の余りの多さと激しさから
「ママさん相撲」
に関しては
打撃系格闘技

といわれるくらい
激しい取り組みが増えていった
 
中園まみも
そんな闘争的欲求を
満たしたくて
「ママさん相撲」を始めて
3年の月日が流れた

結婚して子供ができる前は
外食チェーン店の正社員として
勤務していたが

他の分野へ進んだ大学の同期たちが
活躍しキャリアを進めていく姿
引け目を感じていた

そして
そんな同期たちのうちの何人かが
結婚と出産を機に退職し
「ママさん相撲」
始めた

まみも
そんな同期たちと話すうちに
自分もやってみたくなり

結婚と出産を機に会社を退職したあと

便利な家電や
ベビーシッターの補助制度などの子育て支援で充実し
家事や育児に余裕が出てきたのを機に 
近所の「ママさん相撲クラブ」
に入会した。

そのクラブは
これまで数回、全国大会に
団体でも個人でも出場する程の強さがあり

クラブ内での
団体メンバー争いも
激しく

まみは最初、メンバーに入れなかった。

ともみはまみより早く
メンバー入りし

団体戦でも個人戦でも
多くの勝ち星を重ねていった

そんなともみの背中を追いかけて
まみも努力を重ね

試合や練習での対戦で全く歯が立たなかった
先輩たちと徐々に互角に渡り合えるようになり

気がつくと
ともみと
大将の座を競うまでに力をつけた

それから
互いに
練習の申し合などから
まみとともみは白熱し
自他ともに認めるライバル関係になった

互いの手の内を知り尽くしたまみとともみは
取り組みの開始と共に

相手の得意手を封じようと

こねくり合うように
張り手を出し合い
間合いを封じあった

そして
胸を合わせて
互いに背中に手を掛け合って投げを打ち合い


また正面から
豊満な胸と胸を合わせて組み合って

力比べに入った

まみの右手とくるみの左手は
互いの廻しを防ぎ合い

勝負は膠着状態に入ったが

まみが積極的に

胸を合わせて背筋で押し

上下に揺さぶり

まみとくるみの身体と身体の間の距離が少し空いた

くるみがすかさずまみの頬を張り

まみも張り返し

張り合いになるも
まみが一瞬の隙をみつけて
なげの体制を作ると

ともみの身体は土俵に転げ落ち

まみは初めての全国大会への
勝ち名乗りを受け
懸賞金の封筒を受け取った
思えば前の
ともみとの対戦も
こんな感じの
対戦で
前はともみが全国への権利を貰っていたなと
思い返した

決勝では

団体戦で苦渋を舐めさせられた
徳島クラブのメンバーとの対決に臨み

激しい張り手の打ち合いの末
初めての徳島チャンピオンの
栄冠にも輝いた

そして
まみに敗れたともみも
3位決定戦で勝利し

まみに遅れて
個人での全国への出場権を手にし

全国大会での再戦を
まみとともみは誓い合った。


2024年3月2日土曜日

裸の部活動

とある高校に設けられた
大浴場

そこでその部活動に属する女子たちは
身体を洗い清めてから

部の練習が始まる

湯治場交流会である

ウレタンマットが敷きつめられた大広間の中心の
縄で四角く区切られた区画の中に

2人の少女が
着ていた浴衣を脱ぎ置いて
中に入った

周りには
全裸の少女たちが
自分の出番を待ちつつ見守る

2人の少女は
一糸まとわぬ姿で正座して
正面から向き合い

輪の外の審判本部の
叩く鐘の音を合図に

互いに組み付き合った

2人の少女は
剥き出しの肌と肌をぶつけ合って
取っ組み合い

上に下にと
転がり回って

その闘志をぶつけ合う

部内の闘いを勝ち抜き

湯治場の四皇や
大湯主になることを
目指し

少女たちは
日夜
一糸まとわぬ姿で

身体をぶつけ合う

そして
他校との対抗戦形式のリーグ戦では

各学校から選ばれたそれぞれ7人が
団体戦を闘い

各学校の湯治場の優劣を争い合う
 
また  

年に1回の個人戦を全国優勝したものは
全国チャンピオンを意味する化粧まわしの着用が許され
その少女の所属校に
その着た姿の大きなパネル写真と
化粧まわしが展示される



2024年2月24日土曜日

対決企画モノAV 母乳人妻 vs 母乳人妻   下  

リカコとひよりはそれぞれの部屋で
用意された昼食を食べ終え

資料映像を見終わり

それぞれに
担当スタッフから
廻しを締めこんでもらい

スタッフ相手に練習などをしたあと

スタジオ内の相撲場に移動して
相撲9番勝負が始まった

相対する2人の母親は
仕切り線の上に立ち
廻しのみを身につけた姿で向かいった


そのそそり立つ乳房を向き合わせ
愛想笑いのような表情の瞳の奥に
勝負への執念を宿し
眼差しを交わした

最初の取り組み
立ち会いから前に進み出た2人は
身体をぶつけ合ってから
リカコが両手を突き上げて誘いかけるのに
ひよりが応じる形で
手を合わせ

「ふんっ」
「ぐぁあぁ」
お互いの両手に渾身の力を込めて押し合い


腕力の力比べから入った


右に左に上へ下へ揺さぶりあい

右に左に動き回り

体重で上回るリカコが押し込むもひよりも切り返して
リカコを土俵外に転げ落とそうとし

また
正面からの組合に持ち込み

なんとかりかこがひよりを押し出し

この1番はりかこが勝ち名乗りを受け

賞金の封筒を受け取った

そして
第2番目

2人は廻しを掴みあって正面から組み合った

胸を合わせ力強く組み合ううちに2人の乳房から
母乳が滴り出し

2人の身体は
所々
お互いの母乳の滴が白く点々とまとわりつき

2人は張る乳房の痛みに耐えながら
母として女としての
意地を比べ合うかのように押し合い

またしても
りかこが押し出して勝利を収めた

そして
3番目
ここまで2番連続して敗れた
ひよりが
正面から組み合うと見せかけて
りかこの身体の下に潜り込み

りかこの
足をとって
りかこを転がし

ようやくの一勝目をあげた

そして
何番か取り組みをかさね
力で圧倒していたりかこの優位は
揺らぎ
ひよりが変化や足取りや張り手などで
何番かものにし
4勝4敗の5分で迎えた

最後の9番目

2人は
これまでの取り組みで
疲労を隠しきれなくなりつつも

女としての目の前の好敵手たるこの女に負けたくないという意地と

母として我が子に
少しでも良い環境を与えるためのお金が欲しい

その2つの強い気持ちが

2人を土俵に向かわせていた

そして
最後の取り組み

立ち会いから進みでるがいなや
ひよりがりかこの胸を張り

りかこもひよりの、頬を張り

しばらく顔や頬や胸を互いに張り合い

ひよりがエルボーのように肘をりかこの脇にあてて
組合に持ち込み
りかこもエルボーの痛みを堪えながら組合うが

ひよりが汗と母乳で身体を滑らてバランスを崩した所へ
お返しとばかりに

りかこはひよりの口元に張り手を食らわして

さらに張り手を返してくる
ひよりを土俵に押さえ込んで

りかこが
最後の一番の勝利を収めた

取組後
2人は大浴場の洗い場で並んで座り
シャワーとソープで土俵の土と互いの体液で汚れた体を流した

対戦相手である2人が隣同士の洗い場を使うというのは
撮影スタッフからの指定だ
このシーンも本編に収録されるためだ

さっきの
相撲対決が荒く激しい相撲内容になったからか
2人とも目を背けあい

一言も言葉を交わさず

黙々と

身体を洗う

そんな重く静かな時間の後

2人はこの大浴場の
いちばん大きな湯船に呼ばれた

どちらが今日の勝利者に相応しいか
話し合う
「話し合い」
というコーナーの撮影だ

話し合いで比較的
多くの場合
その日の勝利者が決まることが多いが
話し合いでどちらも譲らない時は……





カメラの後ろの分厚い賞金の札束をチラつかせるインタビュアー役のスタッフ
から質問される形でコーナーは進んで行く

-お相撲お疲れ様でした
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
-お相撲という初めての身体をぶつけ合ってのたいけつになりましたが
対決してみてどうでしたか
「私の方が少し歳上なので、ひよりさんに経験の差を見せれたかなと思います」
「それはどうですかねリカコさんが張り手やエルボーを何回もやってきたのはどうなのかなと思いますね」
「ひよりさんも張り返してきてましたよね」
「にしたって、それまでの対決の勝ち数は私の方がリカコさんより多いじゃないですか」
「ひとつ多いだけでしょ 」
「お相撲だってリカコさんがひとつ多く私より
勝っただけじゃない
それも反則つかってね」
「ひよりさん あんただって
母乳とばし前になんか飲んで仕込んでたじゃない」
「あら エナジードリンクは反則だったかしら」
「エナジードリンクも飲んだダメなんて聞いてないわ
歳いってるのがそんなに偉いのかしら」

「なんですってもう一度言ってみなさい」

「何度でも言ってやるわよ
この年増女」

「言うて2つだけでしょ」

風呂場のなかで
りかことひよりは
エキサイトし
取っ組み合いに
なりかけた所を


スタッフに引き剥がされ
  

10分ほど休憩を挟み



また「話し合い」を
再開した

休憩の時間にソフトドリンクやお菓子、アイスクリームなどを供され
小休止で頭を冷やして話し合いを続けても

お互い
自分が勝った
と譲らない
議論が続き

タイムアップのブザーが鳴り響いた

司会者より
-話し合いでは埒が開かないようですので
私共からこのようなご提案がございます

「組み打ち」
と書かれたボードとマーカーペンが

スタッフから渡された

そして
「組み打ち」という対決方法の
内容が説明された



キャットファイトのようなスタイル
実力で相手を組み伏せて

勝利を決めて欲しいというものだった


2人はそれぞれに
了承を意味する署名をし

それぞれ
別室に引き上げた

それぞれ
用意された控え室で

「ひよりさんに分からせてあげようと思います」
「リカコさんを懲らしめないと気が済まないです」
「ひよりさんにはこの対決を私とやることになったことを後悔してもらおうと思います」
「リカコさん
それはこっちのセリフです」
というような
闘志を剥き出しにした言葉を並べたて

2人の女はそれぞれの部屋に引き上げて
最後の決闘の支度をし

用意された対決の部屋に入室した

締め切った暗闇のは部屋を松明のような灯りに四方から照らし出す演出が施された20畳ほどの部屋で

2人は
身を包んできた浴衣を脱ぎ向かい合って睨み合った

あのお金を我が子の養育費にしたい

目の前の好敵手たる女より自分が
女として
母親として勝っていたい

様々な思いから来る闘志をたぎらせて

生まれたままの裸体を向き合わせて

相対する

まずは
ひよりがリカコの頬を渾身の力で平手打ちし

リカコもひよりの頬を全力でビンタし

腕四つで互いに組み合わせて押し合い

力比べのように組み合い

豊かな脂肪を称える乳房と
少し浮き出たお腹の脂肪を揺らしながら

ぐるぐると動き回りながら
主導権をつかんだリカコがひよりを投げ飛ばし

投げ飛ばしたリカコが
ひよりを挑発するように

手招きし

ムッとしたようにひよりは
更にリカコに組み掛かり

ひよりが額をつけてリカコを押し

それをリカコが組み止めるような形になり

リカコは堪らず

「あんたな これ 相撲ちゃうねんで」
叫んでひよりを投げ飛ばし

また
ひよりはリカコに組み付き

今度は身体を密着させる形になり

2人の体は互いの汗と母乳

の滴があちらこちらに付着した

今度はリカコがボクシングの首相撲のように

ひよりにひざ蹴りを入れたところを
ひよりが足を掴んで

リカコを転がし

リカこの
顔面を両手で何発か平手打ちし


リカコも負けじと下からひよりを転がし

お返しとばかりに

顔面は何発か引っぱたき

しばらく

どちらかが上になったり下になったりして

転がり回ったあと

また正面から膝立ちで組み合い

りかこは

ひよりの後ろに回り込み

ひよりはそれから逃げようとするが

ヘッドロックで締め上げ
 ひよりは

気を失い


リカコは念願の賞金を受け取り

その美しい肢体に

勝利の月桂樹を首から
掛けられ

誇らしげにインタビューを受けた

その受け答えの内容には

ひよりの根性やファイトを称える言葉や

どうしても子どもの養育費を得るために

同じ母親同士で戦わねばならず内申複雑だったことも

話していた

その
リカコの表情は
母としての強さと自覚に満ち溢れていた

2024年2月6日火曜日

対決企画モノAV 母乳人妻 vs 母乳人妻  上

刺激とお金を求める女性2人が様々な対決を繰り広げるCSの
人気番組の収録が行なわれた

2人の女性が
それぞれにスタッフに連れられて
テーブルの席に着いた

武田ひより 30歳
昨年に次女を出産した

中肉中背のふくよかな身体で
大きな胸が自慢の
身長157センチ

神奈川県の川崎市で暮らす専業主婦である

そして

向いに座るのは

山田りかこ33歳
ひよりと同じような
中肉中背の
大きな胸を揺らす159センチ

彼女は
普段は大阪の吹田市で暮らす
専業主婦で
ひよりと同じように
昨年の2月に長男を出産した

2人とも
一通り今日の内容の説明を受けており
内心
今日の対戦相手と
意識しあうが故に

少し気まずい
薄ら笑いを浮かべながら

スタッフが出すボードを元にトークを始めた

まずは
互いに自己紹介から
よそよそしく会話を始め

子供のことや
育児のこと

などについて話が

およんだところで
新たなボードが出た

『上半身だけ裸になってお互いの体の
感想を言い合ってください』

2人は恥じらいながらも
それぞれにカーディガンを脱ぎ
ブラウスのボタンをはずし
ブラジャーを
はずし


2人の豊満なバストがあらわになった

お互いを

大きいですね

綺麗な形ですね
など
褒め合い


『お互いの母乳を飲み比べあってください 』
ボードが出て

日本の哺乳瓶が渡されると
2人は
それぞれに慣れた手つきで
フタを開け
自分の乳房から母乳を
絞り入れ

互いに交換して
それぞれの哺乳瓶を食わえて飲み比べあった

「りかこさんのは甘いですね」
「ひよりさんのはコクが効いてますね」

2人は味見しながら感想を言い合っていると

スタッフから
『母乳とばし競争 勝った方にお小遣い』
ボードか出て

母乳とばしが始まった

りかこ
1m23cm

ひより
1m15cm

勝ったりかこが見せつけるかのよう
大袈裟に賞金の封筒を振りかざしてて
喜んだ
それを

ひよりが唇を噛むような表情で見つめた


そして

全裸になって
ぞうきんがけ対決を前に
ひよりがりかこに
「りかこさん経験豊富そうな身体されてますね
でもお腹のお肉が」
と感想を述べると

りかこがムッとなった顔をして
ひよりを見つめ

ぞうきんがけ対決は

ひよりが
若さを見せつけるかのように勝利して

りかこに
賞金袋を見せつけて喜んだ

そして
カルタ取り対決
になり
2人は
胸を揺らしながら
読まれた札を取り合った

取り合う中で何度か
身体がぶつかり合い

何度か

取る札に手が重なると

「わたしの方が早かったですひよりさん後でしたよね」

「いえいえ わたしの方がはやかったです
りかこさん手が触れる前に 札の反対側に触れてました」

百人一首の
ルールに則り

2人の話し合いで
どちらの取札か
話し合った

このカルタは
取れた札の枚数に応じて賞金を受け取る方式だが

この
揉めの時間

ぶつかった度に
2人の間に

互いに負けたくない気持ちがより強く芽生えていた

最後に
2人の取った枚数の集計が
発表され
りかこ20枚
ひより28枚

ひよりが大差をつけ勝利し

りかこを見下すような顔で見つめ

りかこはムッとした顔で睨み返した


そして昼食の時間
2人はそれぞれの部屋に別れて
昼食後の相撲対決に備えて
取り組みなどの資料映像を見ながら
インタビューを受け

それぞれに
「やっぱり、年下のひよりさんには負けたくないですね
なんか、あの人
年下なのに偉そうじゃないですか」

「りかこさんのあの、手が重なった時の
モノの言い方にプツンと来てました。
次のお相撲では
あのおばさんがもう嫌だ、ってなるぐらい
虐めてあげたいです

お互いへの負けん気を爆発させ午後の撮影にに臨むのであった