2015年6月12日金曜日

とある妄想の考察

 夕方7時を回ったころになると町のコミュニティセンターの1室には
ふくらみも露わな姿に相撲のまわしを締めこんだ女たちが集まり始めた
部屋の床1面には転んでも大丈夫なように専用のやわらかい土が敷き詰められ
中央には本格的な土俵が作り上げられていた


先ごろ 広まりを見せ始めている
ママさん相撲の稽古日の風景である


彼女たちはもともとママさんバレーで知り合った仲間たちであったが
昨今の少子化や女性の楽しむスポーツの多様化等もあり
人数が集まらなくなりチームは解散したものの
なにか体を動かしたいと新たに始めたのが
この「相撲」であった


また 女性たちの間での大相撲人気の高まりも相まって
このような相撲を志す主婦たちの集まりが今では全国各地に多数点在し


年に数回 全国大会まで開かれるような盛り上がりをみせている


「相手を投げ飛ばした時の快感がたまらないんです
最初はみんなのまえで裸になるのが恥ずかしかったんですが
いまではこの姿になるのが快感なんです」


とは西田民子さん
こないだの大会で優勝決定戦まで勝ち上がったが
そこで惜しくも
いつも稽古を共にする草刈まりこさんに敗れたのが悔しく
さらに相撲にはまったという


「みんな元々はバレーをやってた子たちですから それなりに闘争心がすごいんです
そして稽古のない日は家で映像観たり トレーニングしたり研究熱心
元はバレーのチームメイトで稽古も和気藹々とやって支度部屋では他地区の奥様達とも仲良くさせていただいてますが、恵子の申し合いを含めていざ取り組みになるとみんなひとがかわりますね」
と草刈まり子さん
今日も仲間たちとの激しいけいこで
体がうっすら赤くはれ上がっていた


部屋のショーケースにはこの地区からの入賞者のトロフィーと化粧まわし姿の写真が並ぶ
「民子さんにはいつもけいこ中投げられたりしてばかりなので 押し出しで勝ててうれしかったです
私も民子さんも仲間とはいえ いつも互いに意識し合ってます やっぱりライバルですから」


最後にじょせいどうしがはだかで相撲を取ることはどんな感じなのかという質問をぶつけてみた
「やっぱり 最初は恥ずかしいし 抵抗もありましたが
お肌とお肌の触れ合いを楽しみながら
相手と 女を競い合う感じが病み付きになりますね」
ということだった


ママさん相撲という主婦たちの裸と裸の競い合い
これもこの国の活力を象徴する光景になる日も近そうだ

2015年6月5日金曜日

渾身

http://www.kon-shin.jp/
渾身とかいう
隠岐の古典相撲の映画
女相撲に置き換えてVシネマあるいは映画化されないかな