2011年10月24日月曜日

町内女相撲大会

まわしをしめ終えると
リーダー格の女が
「うちの地区はお相撲に詳しい人がいないというのもあるけど実戦、実戦、とにかく実戦で練習していくから
ここでやるのはほとんど
申し合いという
勝ち抜き戦のような試合形式の練習よ」
と説明した

数分後

皆が体操など思い思いの準備運動を終え
いよいよ練習が始まった
小枝子も
リーダー格の女や他の三人と何度もがっぷり胸を合わせるなどして
何番も申し合いに興じた

最初は裸で女同士が相撲をとることに恥じらいを感じていた小枝子も
勝ったり負けたりしながら何番もとっていくうちにすっかり相撲の魅力にとりつかれて行った

そして練習が終わり
地区の女4人と町の銭湯に向かった

銭湯で体についた土や汗を洗い流し
湯船で他の女たちといろいろ語らっていると
今日小枝子と何番も申し合い
互角な勝ち負けだった小柄な女が立ち上がり
「ここのお風呂は
町内の婦人会でお相撲が盛んだからか
底に土俵が書いてて
湯船の壁はクッションが強いてあるからお風呂でもお相撲の練習ができるの
試しに私と一番どう」
と誘われ
小枝子は恥じらいながらも誘われるがままに一番取ってみた

この銭湯ではよくある光景のようだ
全裸の女と女が湯船でがっぷり力比べを するという光景は

小枝子はこの一番は押し出しで負けたが

なんとしても
この女には負けたくないと感じ
小枝子はまた少しずつ相撲にはまっていった

今回小枝子の相手になった女は後に小枝子となんだかんだで張り合っていく
沖本夏子であった

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