どちらも娘の前なので負ける姿は見せたくはない
どちらかが体を揺らして仕掛けると
どちらかが応じ
そして力を比べあい押し合うという均衡
両方の女の下の毛が水面すれすれに触れ ながら押し合い
がっちりと触れ合う乳房と乳房がおしつぶれるなか
ゆり子が隙をみて投げをしかけ
経験の長さを示すかのように
小枝子の体を水面に沈めた
そして
小枝子に手を差し伸べ
湯船の土俵から引き上げ
「やっぱりお相撲って面白いわね」
と切り出し
二人の娘が見守る湯船に戻り
元のように談笑を楽しんだあと
4人は風呂場をあとにしたのだった
小枝子は翌日から次はゆり子に勝とうと今までに増して激しい稽古に励むのだった
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