2013年11月9日土曜日

社内相撲~アクシブ生命第3営業部~

 土俵際でマワシ一枚の姿で向き合うケイコとマチコ
五年前に一緒に研修を終え配属された二人が土俵上で若い肉体をぶつけ合い雌雄を決する
 アクシブ生命の精鋭女子社員の巣窟、第3営業部承認試験での一コマである

アクシブ生命の第3営業部は 営業適正が強く認められた女子社員の巣窟だ その部の要員は個人法人問わず、社が重点を置く営業対象の新規開拓に配置され 相撲の愛好者であった第3営業部の創始者たる現会長、大岡悦子が 3営女子のチャレンジ精神、競争心、勝負度胸の情勢を目的に相撲を研修から行事にまで幅広く 取り入れていったのがはじまりである >〜五年前〜
マチコはケイコと一緒に西心橋支店に配属された 配属の日 マチコが机に着くと先輩たちからの ‘入社おめでとう‘ と大きく書かれた添え書きの色紙とともに 白くて真っ新な長い布がまかれて置いてあり 付箋紙に ‘1週間後、歓迎会やります‘ というメモ書きが貼られていた ここでの歓迎会とは歓迎相撲大会のことだ マチコの脳裏には 1週間前の研修の相撲大会 そして一緒に配属されたケイコの優勝した姿が浮かんだ なんでまた相撲なんかとも思ったが 1度は負けたケイコに勝ちたいとも思った それからマチコは人知れず特訓に励んだ ~そして1週間後~ その日の仕事を終えた西橋支店第3営業部の8人の女たちは会社地下の土俵に集まった 初めて案内された土俵 マチコとケイコはそのまるで相撲部屋のような本格的な作りにびっくりした そして土俵を見ると2人の女がすでにまわし姿になり土俵を掃き清めていた 「番付表の下から二人がああして先に来て掃除をするのよ」 と先輩から説明された 壁の一角には番付ごとに部署員の名前が記された表札がつるされていた 全支店の女子社員の間で2か月ごとの対抗戦や年に一回の優勝大会でその番付が営業成績と同時に 争われるのだ そして今日の結果も繁栄される

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