2012年6月9日土曜日

全裸レスリング部

今日はわたしたち1年生が入部して初めての対外試合の日でした
わたしたち1年生は水分の準備など雑用をこなしながら選ばれた先輩たち5人対5人による団体戦の見学をしました
試合に出る先輩たちは左胸に学校名の、右太ももに選手番号のはいったタトゥーシールを貼ってセロハンを剥がして準備をしてから、学校ごとでのウォーミングアップの体操を行っていました
わたしは先輩たちからセロハンを集めて回る仕事をしていましたが
普段は優しく接してれる先輩たちが今日は別人のように殺気立っていました
わたしは怖くて手が震えるのをこらえながら準備を手伝いました
顧問の先生が言いました
「この部活の部員はみんなマットに立つと人が変わるの。あなたたちももうすぐそうなっていくわ」

しばらくすると両校の選手5人がマットの両端に整列して、礼をして団体戦が始まりました
鍛え上げられた裸の体にタトゥーシールの姿がわたしにはとてもかっこよく見えました
わたしもいつかあの5人の中に入って試合に出たいと思いました
そしてまず一組目の先輩と相手校の選手が正座して向かい合い、対戦がはじまりました
両校の選手が両膝を地面につけたままの姿で成長途中の肢体を揺らして指と指を絡ませて、腕四つで組み合い1組目の試合が始まりました

そして2組3組4組と試合が行われ最後の5組目の試合も終わりました
そして先生はわたしたち1年生を呼び集めて
「今から今日の相手校の1年生たちと合同で個人戦をやるから一昨日使った土俵の紐をもってきなさい
あなたたち1年生はまだ入ったばかりだからおすもうの個人トーナメント戦で試合するわよ」
といいました
おすもうか~先輩たちと同じレスリングがよかったな~とも思いましたが試合の興奮が冷めやらないわたしたち1年生は土俵の準備を終えると
すぐに体操着と下着を脱ぎ捨てるとすぐに細長くしたタオルを腰に巻き、相撲を取れる格好になり、相手校の1年生16人と土俵に集まって試合をはじめました
わたしはじぶんの学校のなかまを応援しながらいまかいまかと自分の出番をまちました

育ちざかりのまだ小さな胸を高鳴らせながら、待って待ってようやくじぶんの出番が回ってきて、土俵で相手校の1年生と向かい合うと
まわりの熱気にのまれてとても緊張しました
立ち合いを経てがっぷり組み合って相手と胸と胸を重なり合わせてがっぷり組み合って力比べをしていると勝ちたいという気持ちで緊張を忘れて夢中で押し合いをしていました
そして気が付くと相手を押し出して、私が勝ち名乗りを受けていました
勝つってやっぱり気持ちいいとこのまま全部勝ちたいと思い
わたしは勢いに乗ってどんどん勝ち上がっていき
同じ学校のみゆきちゃんとの決勝戦になりました
わたしは同じ学校だけど負けたくないと思い対戦に臨みましたが
投げの打ち合いに持ち込まれて、こかされて負けました
これからはみゆきちゃんに勝てるように練習しようとおもいました

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