3年以内に出産した村の女たちが集って意地と名誉のために相撲を取り合うこの祭りもいよいよ架橋に入ってきた
のりこはここまで7番取って6つ勝っている
順位で言えば首位にあたるのだが勝ち数が同じ女が6人おり
ここから3番はその女たちとの星のつぶしあいになって行くのだが
残り3番で優勝争いに絡んでる母親は黒いマワシに締めなおす習わしになっている
のりこも宮舎に呼ばれ、手渡された黒いマワシに締めなおしていた。
のりこがマワシを締めなおしていると一人また一人と星数が同じおんなたちが入ってきた
神社の敷地内に設けられた小屋の中は6人の若い母親達の女として妻として母親としての意地がぶつかり合っているのをいかにも物語るかのように張り詰めた空気に包まれていた
このなかからだれか横綱と呼ばれる優勝者になるのだ
そしてのりこもこのなかから3人の女と相撲を取り合って優勝を目指すのだ
のりこの心の中にも
燃え滾るような気持ちで満ちていた
かくして
全員が新たなマワシを締め終え祭りは再開された。
0 件のコメント:
コメントを投稿