2022年10月4日火曜日

戸坂さとみ 39歳 子供3人

         「お願いします」
「お願いします 」
        「お願いします」
京都の郊外のとある武道場の土俵
人の輪の真ん中の土俵の相撲の勝負が着くと
外で待つ
まわし姿の
裸の女たちが
仕切りに相撲に勝った女に
押し寄せるようにアピールし
勝った女は
その中から
次の対戦相手の女を指名し
次の相撲を始める

そして
相撲が始まると
出だしから
顔に肩に腕に
胸に
激しく張り手を撃ち合い

組付き合い

闘志溢れる激しい取り組みが繰り広げられる

そして
4番ほど取り終えて土俵を離れていたたさとみは
土俵の端のパイプ椅子に腰掛けその申し合いの様子を見守り
時折
若いメンバーの取り組みに
アドバイスを送る

京都の郊外にある
ママさん相撲の古豪
山城相撲クラブの
申し合いの風景だ

ここに集まる女たちは
みんな国の少子化対策を目的とした補助金制度で専業主婦となった子持ちの女性たちだ

国は補助金だけでなく
ベビーシッター等の斡旋システム等
育児の支援も充実させた

そしてその中で
とある研究者とYouTuberが
女性が相撲に取り組むことによる美容効果の実証と研究に尽力し
至れり尽くせりの国策の中、家で暇を持て余し始めていた専業主婦たちのなかで
じわじわと
本土俵やスポーツジムやウレタン土俵を置いた銭湯でのママさん相撲が広まり始めた
ママさん相撲が始まったばかりの頃は全国大会で
二色浜相撲クラブなどと全国大会の団体戦や
個人戦で優勝を争うことの多い強豪クラブだったが
ここ最近
スポーツを行う女性の健康状態の良化に目をつけ
スポーツサークルに所属する女性には補助金を上乗せするなど
国策で専業主婦となった女性へのスポーツ活動の奨励に力を入れ始めた。
そして
その補助金を目当てになにかスポーツを始める 
専業主婦が増えた

そして
教育費の足しにするために補助金目当てで
スポーツを始める女性 も増え

専業主婦になり子育てに携わるうちに
以前より裸になることに抵抗を感じなくなった主婦たちが 
まわし1枚で始められる相撲を始めるケースも増えてきた。

そういった流れの中で
京都府内でもいくつかのママさん相撲クラブが誕生した
そのなかでできた
梅小路相撲クラブや
亀山相撲クラブなどの台頭したことにより
山城相撲クラブは
個人でも団体でも全国から遠のいて久しくなりつつある



普段から2時間という限りある練習時間の中の大きな大会が近くなってきたので
現メンバー8人で
団体戦の5人のメンバー入りをクラブ内で争う上での重要なアピールの場でもある
申し合いは

大会が近づくにつれ、日増しにその激しさを増していく

山城相撲クラブのように
自治体がスポンサーについた場合には
特に大きな大会には
自治体のメンツも背負って大会に臨むことになり
団体戦メンバーに入ると補助金のスポーツ上乗せにさらに自治体からの上乗せの入ることになる

また
全国大会に出ることになると
団体戦、個人戦などの手当など様々なボーナスもつく

ママさん相撲の
競技としての土俵の上の公式で行われるものは
いつしか
母親たちが養育費を稼ぐために繰り広げる
プロスポーツのような側面も持ち合わせるようになった

だから多くはすこしでも強くなってひとつでも多く勝とうと
強い思いで土俵に臨んでいる
 
それだけお金や名声が動くということは
それだけ責任も伴うということなので
監督も務めるさとみは
時折、市のスポーツ振興部から
厳しい声も聞くようになった。

クラブ内外の個人の争いも激しいが
グラブ間の争いもかなり厳しいものであることを物語っている

そういうわけなので
ママさん相撲を始めて15年のさとみは
そろそろ
引退を考え始めている

かつては
全国大会で二色浜相撲クラブと個人団体で激しく優勝を争った
全国の決勝の土俵で
二色浜のゼッケンの廻しと
山城の廻しが
向き合う姿は
風物詩にもなった

そして
いまの愛車
HONDAのCH-Rは
最後に個人優勝したときに
副賞でもらったものだ

そんな栄光の時代もあったが
最近のさとみの個人成績は
よくて一勝して2回戦止まりがいいとこだった

団体戦の采配などが上手くいかないことも
個人戦に影響していた

朝の団体戦から午後の個人戦への気持ちの切り替え
ママさん相撲の難しいところであり
また
醍醐味のひとつであるかもしれない

 これまで手塩に掛けて入部したての頃から育ててきた山本レオナが
さとみの課した激しい練習の甲斐もあって
入部4年でクラブの絶対的なエースに成長した

団体戦は府内の予選で破れても
レオナだけは個人戦で上位4人に勝ち残り
全国大会にというような状況が続いていた

レオナに続く逸材を育てることが
クラブを強くすることに直結すると言える課題であった

それで
レオナの団体戦での負担も減る

そんな思いもあり

また
レオナ自身をより強く鍛えたい
という思いもあり

定期的にレオナに
刺客を差し向けるように
レオナと誰かを三番稽古をやらせた

澤田リカコや石本あやめなどは
三番稽古でレオナとの対戦を仕向けられ何番も激しい練習を重ねた
練習というよりは
団体戦メンバーの座をかけた勝負だった

そういった
クラブ内の争いの中で
ほかのメンバーも徐々に力をつけて行った

だが
まだレオナには及ばない

今日もレオナにはあやめと三番稽古を
とらせた

そのあとに
 戸田めぐみと朝原かよ
国本きみか
島田かよこの
4人に総当り戦をやらせた  
この4人については
団体戦メンバーを決めるためのものだったが

レオナたち主力を休ませるためのものでもあった。

こうして
その日の最後に
団体戦メンバーを発表すると
練習の帰り際にレオナに声をかけられた
「なんで、最近、あんまり三番稽古とかをやってくれへんのですか?
昔は私と頻繁にやってくれたはりましたよね?」

「うち、次の大会で土俵を降りようと思ねん
うち、の次の監督をあんたにお願いしたいねんけど 
引き受けてくれへんかな?」
「そういことやったんですね、
そういうことなら仕方ないですね
わかりましたやらしてもらいますわ。」
レオナは少し寂しそうな顔をして
次の監督の話を了承した。
 
ほんとうは
この大きな大会から
団体戦とか仕切って欲しいけど

レオナには選手専任で最後の大会を思いっきり楽しんで欲しいから

次の大会からにした

愛弟子のような後輩を思う親心からの
判断だった。

そして迎えた
大きな大会の当日

まずは団体戦から始まった
団体戦は8チームでのトーナメント戦になった

さとみは廻し姿の選手たちの横で
Tシャツにジャージ姿で戦況を見守る


最初は宮津相撲クラブとの対戦になった
先鋒を任せた澤田リカコ
が2人3人とたおし
相手方副将に敗れるも 

こないだの当落選上のメンバーたちの総当り戦で団体メンバー入を勝ち取ったきみかが
副将と大将に
殊勲の金星とも言える連勝を収め

山城相撲クラブは
団体戦初戦に勝利した

勝った時に
クラブの代表として渡される目録を
Tシャツ姿で受け取るのに
最初は困惑していたがもう慣れた

そして次は
城陽相撲クラブとの対戦になった
優勝候補の梅小路クラブや
亀岡クラブほどではないにせよ
油断できない対戦相手だ

このクラブには
大将に
レオナとなんどか個人戦の決勝などで対戦があり
全国大会にも出たことがある
十川ゆかこが座っている

この試合では
きみかと同じく
こないだの総当り戦での団体戦メンバー入りを初めて決めた
かよに先鋒を任せた
クラブに入ってまだ2ヶ月で
こどもは今年
保育園に入ったばかりの楽しみな新人と
さとみは期待をかけている

かよは緊張の面持ちで土俵に入り
相手と視線を合わせた

 まだ若々しさの残るスリムな体つきと
終わんのようにそりたつ胸から
つんのめるように勃起した乳房からも
その緊張が伝わる

団体戦に出ている他の選手に比べると
線が細いが
その見た目に反して
体の芯は強く
入って1ヶ月にして
全国優勝を経験したさとみにも
マグレとはいえ何度か勝ってしまったほどの潜在能力を秘めている

観客席からは
そんな愛しい一人息子にも見守られて
かよの
初めての公式大会の取り組みが始まった

相手からの顔や
肩や胸への執拗な張り手を洗礼のように浴び
頭に来たかよも
または
張り手を激しく
頬や顔面や鼻っ柱に張り返し
それから
相手の両腕を自分の両腕で捕まえ

ぐにゃぐにゃと
素人女性の掴み合いの喧嘩のように
腕を捕まえあって押し合い

そして力比べのような
腕四つになったが

相手を土俵外に押し出す形で
かよは初めての勝ち名乗りを受け
緊張を隠しきれずに
審判から
初めての勝ち目録の封筒を受け取った

取り組み後のかよは
序盤の張り合いで
身体のあちこちが
赤く腫れ

口の中も少し切れていた

それでもかよは
意地で

相手方次鋒との対戦に臨み

もう少しのところまで追い詰めたが

土俵端に転がされ
惜敗したが

かよの奮闘にチームは活気づいた

それでも
最後に控えていた相手方の大将に座る
十川ゆかこの前に
次々となぎ倒され

ついに
レオナとゆかこの大将同士の大1番が始まった。

大1番は
レオナが
経験の差を見せつけるかのように
スキをついて
ゆかこを土俵に転ばせて勝利を収めた


そして
団体戦としては久々となる
決勝戦を迎えた

相手は
さきほど
事実上の決勝戦と言われた
亀岡相撲クラブとの大1番を制してきた
梅小路相撲クラブだ

ここで
さとみは
こないだのメンバー決定戦で敗れるも
朝から手伝いに来てくれていた
めぐみに用意するように伝え、
ゆかこと入れ替えて次鋒で登録した。

そして
団体戦の決勝戦は始まった
先鋒を任せたきみかが
相手の先鋒と次鋒を破り
2勝を上げ
貴重な2つの勝ちをもたらすも
相手方中堅との試合は
熱戦続きでバテた身体で
押し出されて敗れ

ここで
先日のメンバー決定戦で
後輩のかよときみかに不覚をとり
人目を憚らずに悔し涙を流した
めぐみに出番がまわった

敗れても尚
腐らずに練習に明け暮れ

この土俵を迎えた
2年目
これはまでは
強豪相手の団体戦などで
無類の勝負強さを魅せてきた

めぐみは
出だしから激しくぶちかまして
自分に有利な体制でくみあい

相手との差し手争いを
優位に進めて
相手を土俵外に投げ飛ばす
大金星をもたらした

続く副将戦
たまに個人戦でも全国大会に出るような実力者の前には

力及ばず釣り出しで敗れたが
その奮闘に
チームは大いに湧いた
そして
あやめも
あと一歩のところで押し出され
リカコがバテ始めた相手の副将を
力比べの末
土俵外に押し出し

相手方の大将との1戦に駒を進めた

ここで勝てば
つぎは同期入部のレオナに勝てる日も近いかもしれない

そんな思いで
決戦の土俵に臨んだ

相手は団体でも個人でも全国上位の常連

それに勝つということへの野心を胸に秘め
あやめは土俵に上がった

事前になんども映像などで研究してきた相手

あやめの気持ちは昂った

そして
迎えた立ち会い

相手はいつものように激しく張り手を見舞ってきた
あやめも負けずに張り返し

相手の廻しをつかみに行く

そして
ここで相手の手があやめの手に当たったところで
あやめは
相手の手を引き入れ
土俵に転がした

あやめは
してやったりの顔で
取り組みに備えていたレオナの顔を見た
午後からの個人戦に向けて
レオナへの
無言の挑戦状を叩きつけた

こうして山城相撲クラブは
さとみの最後の大会で
久々の全国大会への切符を団体として手にした


そして昼からは個人戦になる
同じ山城のゼッケンをつけたもの同士でも土俵上では敵となり相対する場面も出てくる

それまで和気藹々と話してた同じクラブのメンバー同士も対戦が近づくと話さなくなる

この周りの空気の変わり様を
相撲を始めたばかりの頃のさとみは怖いと感じていたが

それは団体戦のメンバー争いに敗れた者にとっては
雪辱の機会でもあり
団体戦メンバーを外れたメンバーが上位に入り全国大会に個人で出てしまったケースも何度かある

そういうことで
育ててきた後輩の大きく成長したりするから
面白いすら
最近は思えるようになってきた。


軽い昼食を取り終えると
さとみはママさん相撲用の簡易回しを身体に合わせて力いっぱい締め混み

団体戦メンバーから外れたため
昼から会場に入ったきみかと
ウォーミングアップを行った。


きみかは自分と同じくメンバーを外れたはずのめぐみの大活躍を聞いて
ムクっと膨れた表情を浮かべて悔しがった

きみかはきっと
今日
めぐみとの対戦になったら
かなり燃えるだろうと思った

そういったことを通した
後輩の成長が
さとみが監督をやる上での楽しみでもあった

午後からの個人戦の抽選が始まった
抽選は
係員が抽選箱をもって
参加者全員のところをまわり
奇数が出たら
西の土俵での予選
偶数が出たら東の土俵での予選となり

2つ勝ち上がると
本土俵で取り組みを行う


この京都の大会は
予選の土俵は
芝に白線で書いた
簡易的なもので行われる

いきなり本土俵を使わないのは
個人戦には
団体戦に参加した各クラブのメンバーの他
団体戦メンバーから漏れたメンバーや
一般参加と呼ばれる
クラブに所属しない参加者も合わせて
行われるため
本土俵だけでは
時間がかかりすぎるためである

そのため大きな大会で
一勝を目標とする参加者は予め
芝の土俵で練習を積んで来るものもいる


そして
さとみは
東の土俵で
予選に臨むことになった
同じく東側になった
かよときみか、らを引き連れて
東の土俵に向かった
東の土俵では
組み合わせ抽選の紙を審判らに見せて
確認を受け
自分の取り組みの出番をまつ

しかし
燦々と照りつける太陽の元
裸にまわし姿の女たちが
ぞろぞろと歩き回り
どかっと
白線で書かれた土俵のまわりに腰を下ろす

これはママさん相撲ならではのものだろう

そうして
さとみの最初の取り組みが始まった
対戦相手はゼッケンのない廻しの若い女だが

なんか見覚えがある顔の気がした

取り組みが始まり
組んでみて
わかった

かよと同じ日に入部テストを受けに来た女だった

かつては基本的に入部希望者の主婦なら誰でも入部を受け入れてきたが
ここ最近は
練習参加の上で
テストなどを行い
入部者を絞っている

さとみの頭には申し訳なさが過ぎったが
それ故に勝って
ガッカリさせないようにしなければという強い気持ちが芽生え

粘る相手を強く押し出し一勝目をあげた
 
倒れた相手に手を貸して
起こして
「こないだよりかなり強くなったわね」
と声をかけ

久々に
蹲踞をして
定例の所作で勝ち名乗りを受け
勝ち目録の封筒を受け取る

昔は誇らしい気持ちでいっぱいだったが
久々にやってみると
照れくささも先に出る
 でも後輩たちも見てるし
ちゃんとやらないと

そんな気持ちで所作を行った

そして
2回戦は
亀岡クラブのゼッケンをつけた
恐らくメンバー外だった
若い女が相手だった

張り手の応酬で攻めてきたので
張り返してこれに応えた

まだ筋肉の乗り切らないか細い身体だが

メンバーに漏れた悔しさののった強い張り手で
少し驚愕しながらの熟練の経験で張り手をかいくぐり
足をかけ土俵の外に転がした

レオナにもこういう時期があったと

懐かしく思いだし
相手を起こしてやった

そして 
本土俵に向かった
同じく東の土俵にきたかよやきみかもどうにか2つ勝ったようだった

そして
本土俵に戻る途中にある自販機で
昔、レオナによくやっていたように
勝ち目録の封筒を少し破って開けて
中の1000円札で
かよときみかにジュースを奢るというのを久々にやってみた


40近い女性がやると品がないかもしれないが
なんか
若返ったような気持ちになった

そして
本土俵周りから客席をみると
レオナのその2人の子供たちと一緒に
土俵を見つめる
長女の直子の姿があった

たまたま高校の部活が休みだからふらっと見に来て見たのだという

いつも相撲に関して
恥ずかしいとか
バカにしたこという娘だが

ほんとは相撲に興じる母親を
認めていて

そんな母親の最後の土俵を見に来たのだなと
なんとなくその眼差しから感じた

さとみは
直子に

「その子たちにこのお金ジュースでも買うたり」
勝ち目録の封筒を手渡した
昔は
早いうちに負けたレオナに面倒を見てもらうことが多かったのだが
いつしか
そんな、我が子が
レオナの子供たちの面倒を見ていることが多くなった。

そして
組み合わせ表を見てみると
次の対戦相手はきみかのようだった

きみかにしたら
自分をメンバーから外した監督との対戦
心の底に隠してきた恨みの気持ちを爆発させて挑んでくるだろう

監督としてはここでわざと 負けてやって
、自信をつけさせてやりたいところだが
久々に見に来た娘に
強い母親の姿を見せたいから負けたくない
という母親としての気持ちも強かった

この試合は
ガチンコで行くことにした

そして
取り組みが始まると
物凄い勢いと気迫で容赦なくぶちかましを仕掛けてきたきみかにたじろぎながらも
組止めて応戦し
粘りながら
右に左に動き回るくみか
を前に押し出そうとし
廻しをつかみあい
投げを打とうとしたところで
投げを打ち返され
地面に転がされた

勝ったきみかの幼い子供たちは
大はしゃぎで喜び

負けた
さとみの娘の直子は
悲しげに土俵を見つめる

こんな
勝った負けたの光景が生まれるのが
ママさん相撲の裸の戦いの激しさを生む源になっている

そして

かよも勝ち上がったので
またしても
きみかとかよによる
山城クラブ同士の同門対決になった

この勝負も
さっきの勢いそのままに
きみかがかよに勝ち
こないだの下克上を果たす形になった。

その他にも、
今朝、鮮烈なデビューを果たしためぐみが
レオナに挑戦する形になったり
といった対戦もあった

大会はレオナが亀岡クラブの松岡ともみに競り勝って個人優勝を果たし
同じく山城クラブのあやめも
ベスト4に入り
個人でも2人の全国大会参加者を出す形になった

客席でも勝った母親の子供たちが大喜びし
負けた母親の子供たちが悔し泣きをする
ママさん相撲ならでは勝負の厳しさがそこには存在する
母親が勝つと
おやつや食事が豪華になったり
時に車が綺麗でカッコイイ車になったりする
ママさん相撲に興じる母親の子供たちは
そんな勝負の世界の厳しさに接しながら成長する

個人戦で
自分の母親が
いつも母親の相撲の傍らで
いつも仲良く一緒に遊んでいる子供の
母親と当たった時

母親の対戦相手が
いつも世話してくれる
優しいおばちゃんだったとき

そんな
心情の体験を通して
相撲をとる母親だけでなく
見に来た子供たちも成長して行く

これもママさん相撲の
隠れた醍醐味なのかもしれない

最後の土俵を務め終えたさとみだが
まだ
全国大会出場監督として
多くの仕事が残っている

さとみが土俵を後にするのは
まだ、もう少し先の話になりそうだ。

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