2012年7月19日木曜日

高額アルバイト(2)

部屋に集まった4人の女たちは着てきた衣服を脱衣かごに預け、その身ひとつの姿になり『委任状』と書かれたカードを手に持つと、部屋の中央の円に集まった。
4にんの裸の女たちは、まずはそれぞれに自己紹介を始めた。
まずはトキコが自己紹介を始めた
「トキコです。年は32さいです。先日までスーパーでパートをやりながら主婦をやっていましたが
今はパート先が倒産したので、専業主婦です。
子供の学費を稼ぐためにここにきました。よろしくいお願いします」
そしてトキコのよこの胸の大きな女が立ち上がった
「ケイコです。年は29歳です。わたしもトキコさんと同じく主婦です
夫の会社が倒産したので、借金を返すためにここにきました」
「エリコです。年は32歳です。お二人と同じく今のところ専業主婦です。
夫の勤め先の会社が倒産したので、生活費を稼ぎにここにきました
今日はよろしくお願いします」
「カエデです。25さいです。私もみなさんと同じく主婦です。
3歳の子供の私立保育園の費用がほしくてきました。
100万円も含めてどうかよろしくお願いします」

「暑いわね、この部屋で3時間てのもきついわね。
とりあえず、ボーナスはどうするの」とエリコがいうと

冷暖房のない、蒸し暑さのたちこめる1室で4人の女たちが自己紹介を終え
賞金をめぐっての話し合いが始まった

「うちの子供の将来がかかっているのよ」
「なによ、こっちは家族の生活がかかってるのよ」
こうしてそれぞれの主張がぶつかり合ったまま、4人の人妻たちの話し合いは全身に汗を滴らせながら平行線をたどっていた
「90分近くたっちゃったわね。これ以上あっても埒があかないし実力で決めましょ」
とトキコが切り出すと
「そうね決闘で決めるしかないわね」
とエリコやほかの女たちも賛同し、話し合いの場は戦いの場へと姿を変えた。

「まず降参したほうが負といういうことね。
誰と誰が戦うのか決めないといけないわね。私はトキコさんと同じ32歳の女としてどちらが上か決着をつけおきたいわ。お相手いただけるかしら」
とエリコがきりだすと
「ええ、喜んで」
トキコも快諾し、
二人の女は部屋の輪の中心で両膝をつき
大きくなった胸と胸を密着させ、指と指を絡ませて握り合い
力比べをはじめていた
同じ32歳なら負けたくないという思いが互いの脳裏によぎっていた

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