後ろを取られかけたところで
のりこは万事休すのところで相手の女のマワシを捕まえた
すると女は今度は一転してのりこに正面から組合を挑んできた
かくして二人の女は土俵際で組み合った
のりこは自分が土俵際を背にしほの兆戦を受けていた
しほはのりこの胸に顔をうずめ
のりこは仁王立ちでこれを受け止めていたが
のりこはマワシを摘み上げようと試みたが
志保の脚力は思いのほか強くなかなか持ち上がらない
ともするとのりこの方が土俵の外に押し出されてもおかしくない状況ではあったが
のりこは相手の女の力が右に流れるのを身体で感じ取り
とっさに
力を右側に流した
すると志保の身体はそのまま土俵の下へと流れ進んでいき
辛うじてのりこは勝利を収めたのであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿